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【開催レポート】EBDHゼミ:旅先での体験を、環境行動のトリガーに。 ー観光×行動科学で考える、環境再生型の体験価値デザインー

2026年5月11日、環境行動デザインハブ(EBDH)はオンラインゼミ「旅先での体験を、環境行動のトリガーに。」を開催しました。講師に迎えたのは、持続可能な観光地域づくりの専門家である小坂典子さん(Bina.llc。観光と行動科学を掛け合わせ、旅が人の内面やその後のライフスタイルにどのような変化をもたらすのか、議論が交わされました。



観光を「行動変容」の装置として捉える:旅中から旅後への接続

今回のセミナーでは、観光を単なる消費活動ではなく、旅行者の内面に変化を及ぼす「行動変容の装置」として捉える議論が展開されました。特に注目されたのは、「旅中から旅後へ、意識と行動がいかに遷移するか」という行動科学的プロセスです。従来のサステナブルな観光が「旅先でのマナー(規範)」を重視するのに対し、ここで議論されたのは、旅体験が帰宅後の日常にまでポジティブな影響を及ぼす、より深いレベルでの「変容(Transformation)」のデザインです。


具体的な議論と事例:旅が行動を変える瞬間

セミナー後半のディスカッションでは、旅の「体験価値」をいかにデザインし、日常の行動変容に繋げるかについて、具体的な事例やアイデアが共有されました。

  • アドベンチャートラベルの可能性:北海道での事例を元に、歴史的・文化的背景や知識欲に訴えかける体験が、日本人・外国人を問わず深い感動を呼び起こす可能性が示唆されました。

  • 温泉地での感動体験実験:1泊2日の旅でミクロスケールの観察や地元の人との対話を取り入れた結果、1ヶ月後も日常に余韻(効果)が定着したという実験結果が紹介されました。

  • 「課金」から「貢献」へ:旅行者がお金を払うことを、罰や規制(税)としてではなく、地域へのポジティブな「貢献」として捉え直す設計の重要性が語られました。

EBDHゼミ「EBDHゼミ:旅先での体験を、環境行動のトリガーに。」より抜粋
EBDHゼミ「EBDHゼミ:旅先での体験を、環境行動のトリガーに。」より抜粋

行動変容をどう検証するか:今後の展望

旅の体験が実際にどう行動に結びついたのかを検証する難しさについても、専門的な視点から議論されました。

  • 効果検証のアプローチ:修学旅行や企業研修など、比較対象を作りやすい場での検証や、SNSのビッグデータ分析を用いた観察調査の可能性。

  • 偶発性のデザイン:旅の醍醐味である「人との会話」や「偶発的な出会い」を、いかに意図的に、かつ自然に設計に組み込めるか。


講演資料をコミュニティ限定で公開中

「当日のプレゼン資料をじっくり見たい」という方に朗報です。環境行動コミュニティ(Slack)にて、小坂さんの当日講演資料を公開しています。

アーカイブ資料を通じて、観光×行動科学の最前線の知見をぜひ実務にお役立てください。



私たちと一緒に活動しませんか?

EBDHでは、行動科学の知見を活かして、環境に良い行動を社会に実装したいメンバーを募集しています。「観光を通じてライフスタイルを変えたい」「地域活性化に行動デザインを取り入れたい」という方は、ぜひコミュニティへお越しください!

 
 
 

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