【開催結果報告】行動変容から環境問題の解決を考えるコンファレンス「BECC JAPAN 2026」を開催しました
一般社団法人環境行動デザインハブは、2026年9月16日(水)にPYNT竹橋(東京都千代田区)にて、行動変容から環境問題の解決を考えるコンファレンス「BECC JAPAN 2026」を開催いたしました。
当日は定員100名のところ、全国の自治体、企業、NPO、研究機関、学生などから107名の皆様にご参加いただきました。基調講演やピッチ・ポスター発表、交流会を通じて、実践的な知見の共有と分野を超えた共創に向けた議論が行われました。
■ 開催結果報告資料(PDF)のご案内
当日の全発表プログラム一覧や詳細な参加者属性、アンケート集計結果に加え、当日の会場やセッションの様子を納めた「開催結果報告書(PDF)」をご用意しております。以下のリンクより併せてご参照ください。

開催概要
名称: BECC JAPAN 2026(ベックジャパン2026)
日時: 2026年9月16日(水) 13:30 - 18:30
会場: PYNT竹橋 AGORA(東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F)
対象者: 環境問題や行動変容に関心のある企業、自治体、NPO、研究者、学生の方
参加者数: 107名
参加費: 無料
主催: 一般社団法人環境行動デザインハブ
共催: 株式会社日建設計総合研究所
後援: 経済産業省、国土交通省、環境省
協賛: 大阪ガス株式会社、東京ガス株式会社、PwCコンサルティング合同会社、東邦ガス株式会社、電気事業連合会、積水ハウス株式会社、西部ガス株式会社、日本ガス体エネルギー普及協議会
背景と目的
2014年の活動開始から13年目を迎える「BECC JAPAN」は、延べ2,800人以上の専門家・実践者が参加し、470件以上の発表が行われてきたコンファレンスです。2026年度より、本コンファレンスは「一般社団法人環境行動デザインハブ」へと主体を移行し、知見共有の場から社会実装を目指す共創の場へと進化を図りました。これまでに培われてきた知見とコミュニティを基盤に、脱炭素にとどまらずネイチャーポジティブや資源循環、食、地域行動へとテーマ領域を拡張。研究者、実務家、行政、デザイナーなど領域を越えて「行動」を軸に集い、協働を推進することを目的として開催いたしました。
実施内容・ハイライト
① 開会・来賓挨拶
主催者挨拶に続き、後援いただいた各省庁よりご来賓挨拶を賜りました。各分野における行動変容アプローチの重要性や本コンファレンスへの期待が述べられました。
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 省エネルギー課長 福永佳史 様
国土交通省 住宅局 参事官 高木直人 様
環境省 地球環境局 地球温暖化対策課長 杉井威夫 様
② 基調講演
演題: 「行動変容で切り拓くネイチャーポジティブ:環境行動デザインの最前線」
講演者: 久保 雄広 氏(国立研究開発法人国立環境研究所 生物多様性領域 主任研究員 / 北海道大学大学院農学院 生物多様性経済学研究室 客員教授)
人間行動に着目した生物多様性保全のあり方や、行動科学と環境経済学を融合させた「環境行動デザイン」の最新研究と事例についてご講演いただきました。
③ スポンサーセッション
事業者における長年の生活者研究や実験集合住宅での実践事例が共有されました。
東京ガス株式会社 都市生活研究所 所長 三神彩子 氏 「40年の生活者研究から見えてきたこと 〜光熱費意識から家事スタイルまで、暮らしはどう変わったのか〜」
大阪ガス株式会社 エナジーソリューション事業部 計画部 環境・政策チーム マネージャー 内上裕介 氏 「実験集合住宅NEXT21の軌跡及びサーキュラーデザインの取り組み」
④ ピッチ+ポスターセッション(全17件)
セッションでは「環境意識・省エネ行動」「公共・地域」「学校・教育現場」の3分類にて、計17件のショートピッチとポスター発表が行われました。ナッジを活用した実証実験や、地域の資源循環モデルなど多角的な発表がなされ、活発な意見交換が行われました。
【発表タイトルの例(一部抜粋)】
AIとのコミュニケーションによる環境配慮行動の誘導可能性 -ごみ処理ゲームを用いたAIシミュレーションと人間実験-
海洋ごみを「拾う」から「使う」へ:拾活®とOCEAN THREAD®による資源循環型の行動変容モデル
写真共有型省エネ行動促進アプリ「KUE-B」を用いた高校生の省エネ行動に関する実証研究
小学校における参加型ナッジによる省エネルギー行動の促進:暖房の控えめな設定の誘発
子供への働きかけを通じた家庭系食品ロス削減行動の促進実証:むろらんフードロスクエスト
⑤ 交流会
全プログラムの終了後には同会場にて交流会を実施いたしました。ショートPRタイムなども交えながら、所属や分野の枠を越えたネットワーク形成が行われました。
成果と参加者の声(アンケート結果)
当日は定員を超える107名にご参加いただきました。参加者の所属カテゴリーは、エネルギー業界(25.3%)、研究機関・シンクタンク(19.2%)、学生(11.1%)、大学(10.1%)、官公庁・自治体(6.1%)など多岐にわたりました。
高い満足度: アンケート回答者のうち「満足」が75.5%、「やや満足」が24.5%となり、不満を示す回答は見られませんでした。
新規層の参加: 初めて参加された方が44.9%(約45%)を占め、新しい層への拡がりが見られました。
情報交換の実施: 新たな接点として、81.6%(約82%)の方が「関心事や取り組みについての情報交換ができた(互いの活動紹介や名刺交換以上のやり取り)」と回答されました。
参加目的の広がり: 参加目的は「最新の研究トレンド・学術的知見の把握(32.7%)」が最も多く、次いで「他分野のプレイヤーとの出会い・コラボレーション(28.6%)」「社会実装・ビジネスへの応用事例獲得(22.4%)」「自身の取り組みに対するフィードバック獲得(16.3%)」となり、研究から実務応用・連携まで多様な目的で参加されました。
まとめ・今後の展開
今回の「BECC JAPAN 2026」を通じて、産官学の様々な関係者が一堂に集い、行動変容を通じた環境問題解決に向けた議論が行われました。
一般社団法人環境行動デザインハブでは、「知恵をつなぐ」「関係をつなぐ」「実践につなぐ」を推進軸とし、地域や組織の現場における環境行動デザインの設計・実践支援を今後も行ってまいります。
お問い合わせ・ご案内
一般社団法人環境行動デザインハブでは、自治体様や企業様向けに行動科学や環境行動デザインのアプローチを活用した各種事業支援を行っています。
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